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【映画レビュー】ソナチネ
「マルサの女」、「ソナチネ」
この前TSUTAYAで借りてきたDVD。

世の中では、「進撃の巨人」とか、「バクマン。」とか、
大ヒット漫画を映画化したものがたくさん宣伝されている中、
そんなマスにヒットしているコンテンツをほぼほぼスルーしてきている私。

このレンタルDVDのラインアップを見て改めて
女がこれでいいんだろうかと思うんですけども。
(だいたい、その前のレンタルが「勇者ヨシヒコと魔王の城」っていう
マイナー&マニア受け連続ドラマDVDだし。佐藤二朗の仏が好き!)

改めてこれら2作品、あまりに有名な作品すぎて説明するのも野暮ですね。
北野のヤクザ映画に伊丹のマルサの映画。
うーん我ながら反社会的なんだか社会的なんだか。
ま、どちらもアウトローを扱った題材なわけですが…

たけしのヤクザ映画はそこそこ見ていますが、
なぜかソナチネだけ見てなかったんですよね。
すごく今更ですが、本当に見てよかった。傑作!

***

キタノ作品の中でも有名な「HANA-BI」と比べてみます。
死と生というテーマ、
作品に流れる静かで、ひょっとすると暖かく癒しの雰囲気、
そしてそれらをすべて一瞬で奪い去る強烈な暴力と血、といった要素は
ほぼ一緒ですが(久石譲の音楽がまた素晴らしい演出!)
ソナチネのほうが、若くて粗削りな感性、といった印象。
(実際監督もソナチネを撮った時は若くて、
事故前だから笑顔が幼くてねー。こんな笑顔だったんだねたけし。)

「HANA-BI」は長年一緒にいる夫婦の疲弊とか、諦めとか、老いや病気、
そういったある程度の年齢になると誰もが感じるものが
うっすらと滲んでいて。
監督自身が年齢を経て表現できるようになった感情なんだろうなぁ。

同じように、ソナチネは
感性が若いからこそ表現できる世界かなとも。
ヤクザの血なまぐさい抗争の中、沖縄の果てに身を隠した
ヤクザ(たけし。組長役)と部下たち、行きずりの女と
子供のように遊ぶ束の間の安住空間。
エア・ポケットのような、現実で流れる血と爆薬から
ほんの一瞬、逃げ込んだ美しい場所。
年若い部下たちや健康で美しい女と、
まるで小学生のガキ大将のように、自然と遊び笑う。
ただもうその弾けるような笑いの中でも
どうしようもない死の気配。
拳銃をおもちゃのようにして振り回し、
ふとすれば弾が当たってそのまま死んでしまう想像すらするのに
底抜けに明るい。沖縄の強烈な太陽光の下、眩しい。

討ち入り(…という表現がぴったりだなぁ)の演出も悪くなかったなぁ。
ぱっと電気が消え、たけしが放ったであろうマシンガンの光と音だけが
ホテルの外から明滅する。
今にも死ぬかもしれない修羅場をくぐってきたのに、
最後は誰にも知られずに自分で自分のこめかみに引き金を引く。

いいなぁ!!!
拳銃と血と暴力のヤクザ・エンターティメントに
物悲しさと切なさと、死ぬ前の一瞬の美しさを加えてある。
キタノ映画の要素がたっぷりつまった映画です。
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